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「激突!」 あおり運転・元祖逆切れ映画をブッタ斬る!

こんにちは。

まず初めに、
あおり運転とは、

道路を走行する自動車、自動二輪、自転車に対し、周囲の運転者が何らかの原因や目的で運転中に「あおる」ことによって、道路における交通の危険を生じさせる行為のこと。

と、Wikipediaにあります。

危険運転です。
暴行罪です。
まぎれもなく犯罪です。

日本はちっぽけな小国です。
(国土面積は世界の0.28%)

ゆとりもって安全運転しましょう。
心のゆとりも

実は、わたしも過去にあおられた経験があります。
本当に怖かったです。

今回の映画は、元祖あおり運転の狂気の作品です。
はるか49年も前に、時代を先取り(予見)していたんですね。(笑)

劇場でなく、TVで観ることを想定して撮られているため、ご家庭で鑑賞しても十分迫力が伝わってきます。

旬の映画をブッタ斬る!シリーズ第二回は、この映画。

 

激突!(1971)

原題 Duel(決闘、一騎討)
(日本語題名の後に「!」が付きます)

激突! (字幕版)

 

1971年製作の米国のテレビ映画です。
なので、映画の画角は当時のTVのブラウン管比率になる。(映画館上映だと左右が余っていた)
原作は「アイ・アム・レジェンド」「トワイライト・ゾーン」「ヘル・ハウス」などのリチャード・マシスンの短編小説。


アイ・アム・レジェンド 別エンディング(字幕版)


トワイライトゾーン/超次元の体験 (字幕版)


ヘルハウス [Blu-ray]

米国プレイボーイ誌に掲載された短編を、当事無名だったスティーブン・スピルバーグの秘書が彼に見せて映像化となった。

spielberg

引用元:https://www.imdb.com/name/nm0000229/mediaviewer/rm2331073792

 

わたしの採点表 ★★★★☆

わたしの採点表は5点中4点。
これは、もう映画自体が古典です。
贅肉を削ぎ落としたメカニック主の撮り方も画期的でした。

1973年にフランスの「アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭」(いまは無い)で第1回目のランプリを受賞しました。

 

簡単なあらすじ

(ネタばれ防止のため冒頭部のみ)

 

冒頭のユニバーサルのロゴが懐かしい~。
画面は真っ暗。
どこかから足音がする。
ドアが閉まる音。
セルの音。
車のエンジンが掛かる音。
自宅のガレージから出てきた車(赤のプリムス)が、朝の市街地を走る。
(カメラは低く、車の前方のバンパー位置)
街並みや、すれ違う車が、ノスタルジーすぎる。
まさにアメリカの象徴のような街だ。
都市部の高速道路を移動して行く。
ラジオのDJが今日の天気や気温、道路の混雑状況などを伝えている。
市街地を抜け幹線路から州間道路、広大な荒野へと車は走る。
大型トラックなどが多くなる。
やがて、すれ違う車もまばらに。
ほとんど車はいない。

薄茶けた荒野を走っているのは赤のプリムス一台だけ。
(これがアメリカの一般的な風景)
運転手はサングラス姿のサラリーマン。

すると前方に薄汚れた一台の大型トレーラー車。
黒い排気ガスを煙突から吐き出しながら走っている。
あまりに遅く、煙いので追い抜いた。
始まりは、それだけだった。
しかし次の瞬間、そのトレーラーが逆に猛スピードで追い抜いてきた。
そして、また低速で走り始めた。

プリムスが再度トレーラーを追い抜く。
後方で怒りのような警笛の音が響きわたる。
恐怖の幕が開いた瞬間。

つまり、今でいうところの「あおり運転」

と、まぁ、明快で単純な導入部、撮影。
無駄が全くない。
この部分だけ見ても、スピルバーグの才能がうかがえる。

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引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BF%80%E7%AA%81!#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Surviving_Duel_truck.JPG

 

主演と監督

主演はデニス・ウィーバー
「警部マクロード」なんて、知っている人は少ないでしょうね。

 

duei2

引用元:https://www.imdb.com/name/nm0915840/mediaviewer/rm1534811648

 

スピルバーグにとっては、初めての映画監督作品でした。
(TVドラマは別)

優れたサスペンス映画(ある意味でホラー)の秀作として、無名だったスピルバーグが一躍有名になりました。

 

正統派ホラー

この頃の映画にしては、起承転結がほとんどなく、あるのは二台の車の追っかけっこだけ。
TV映画だからこそできた手法だったと思います。

のちにスピルバーグは、
「これほど短期間に撮りまくった映画は、若くないと作れない」と言った。

確かに、同時に複数のカメラを使っている。
編集も、かなり凝っている。
若かった彼は、この作品に賭けていたのでしょう。
自分の才能を世間に知らしめるチャンスだから、絶対にヒットさせてやる。

当時彼は25歳でした。
若輩者の新入り監督に、この映画を撮らせるユニバーサル・ピクチャーズのフトコロ広い考えに脱帽します。
日本映画じゃ、まず無理でしょうね、悲しいけれど。

 

おすすめの個人的理由

この題材は、今でいうところの「あおり運転」

そうです、「路上の狂気」あおり運転 です。

運転手を殴る、後方から蛇行運転する、BB弾で撃つ なんてレベルじゃない。

遅かったから追い抜いただけ。
ただそれだけなのに、
凄いスピードで追いかけて来たり、
遠くで待ち伏せしたり、
踏切で列車待ちで停車中に、後ろから車を押してみたり、
電話ボックス(いまは見かけなくなったね)ごと引き殺そうとしたり、
動物の獲物ように執拗に付け狙ってきます。
ここは米国の荒野なので一本道。
逃げ場はどこにもない。
車で走るのみ。
車で走って逃げるのみ。
走る。走る。走る。走る。
しかも夏場。
車はオーバーヒート気味に。
あああ、、、、どうなるの???

 

Duel

引用元:https://www.imdb.com/title/tt0067023/mediaviewer/rm3799735808

 

彼の本格的な劇場デビューは、
次に撮る「続・激突カージャック」です。
(なんで、こんな名前なんだ!安易な二番煎じ狙いの題名! 原題は「シュガーランド特急」)

 


続・激突!/カージャック [Blu-ray]

 

この映画のトリビア

この映画のトリビアは数限りなくあります。
ネットで検索すると沢山でてきます。
それだけ好かれた映画、マニア好みの映画なのだろう。

彼もジョージ・ルーカスと同じく黒澤明の崇拝者だった。
途中のモーテルのシーンで黒澤監督の「野良犬」と同じ場面がある。

 

あおり運転は犯罪です。
すぐ警察に通報しましょう。

いうわけで、久しぶりに正統派サスペンス映画を堪能しました。

では、最後に恒例のビハインド・ザ・シーンをどうぞ。

、、、実は探したのですが、古すぎるため見つけられませんでした。
なので、フィルミング・ロケーションの動画があったので、こちらをどうぞ。

最後まで読んでくれてありがとうございます。