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働き方

アップル社とケン・シーガル

アップル社を知らない人はいないでしょう。
iphone、ipad、iMac、Macbookなどなど。
スティーブ・ジョブズが創業者。
彼はもう亡くなりましたが、彼の起業家精神はいまも息づいています。

GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)の時価総額は約3.9兆ドル(約430兆円)です。

巨大企業アップル社の成功の秘密とは。
創業者ジョブズのカリスマ性、独創性だけでしょうか。

今回は、アップルの元広告クリエイティブディレクターである、ケン・シーガル氏の講演から、その秘密に迫ります。

彼の書いた「Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学」は、NYtimes誌のベストセラーとなりました。

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今から35年前の1985年、ジョブズはアップルを追い出されます。
その後、彼はNEXT社を設立し、そこでケン・シーガルは彼と一緒に仕事をすることになります。
シーガルは同時に他の会社の広告担当も兼ねていました。(広告代理店経営)
アップルに比べて他の会社が、いかに複雑怪奇かと思い知ることになります。
あまりにも複雑であるがために、他社はアップルほどの成功を収めることができなかった。
1997年、ジョブズがアップルに戻って来て、アップルは再建を開始する。

当時のジョブズは「あと90日でアップルは破産してただろう」と言った。
その後12年間で、アップルは世界一時価総額の高い会社になった。

誰もが思った。
どうしてアップルは不死鳥のごとく蘇ったのか。

 

シーガルは、当時有名になった「 Think different キャンペーン」で会社を巻き返そうとした。
悲しいことに、当時のアップルは売り物になる商品がなかった。
少なくとも6カ月待たないと、新製品は出てこない。
それを考えて、事前にキャンペーンをしておこうとした。
アップルは倒産しない。
まだ生きている。
いろいろな製品が準備されている。待っててくれ。
そんなことを示したキャンペーンだった。
これは当時のアップル社のエッセンスそのものを、上手くキャッチしたものだった。

シーガルが次の大きな出来事は、小さな「i」を考えついたことだ。
彼が、このiMacの名称を思いついたのだ。
小さな「i」が、こんなに大化けするとは当時本当に思っていなかった。
最初ジョブズは、この小さな「i」なんて嫌いだと言われた。
何度プレゼンしても、嫌いだと言って取り合ってくれなかった。
プッシュし続けることによって、ジョブズは周りの取り巻きに、この「i」は、なかなかいいかもしれないと言い始めたんだ。

つまり、小さな「i」はシンプルを表現している。
シンプル=アップル
これは、アップルの理念をうまく捉えていると思った。
シンプルの理念だ。
だからこそ、アップルの製品はシンプルになっている。

シンプル思考

プロダクトのシンプルだけでなく、アップルは会社そのもののシンプルだ。
仕事のやり方、プロセスの進め方、考え方、新製品の承認に至るまで。
その全てにおいて、会社のシンプルさを示している。
染み込んでいる。
それは創業者ジョブズの理念だ。

 

多くの人々がアップル社の成功の秘訣は何だと考えた。
ジョブズはいつも言っていた。
アップルは 私だけの会社じゃない。
数千人の素晴らしいエンジニア、デザイナー、マーケティングの人々がいるからだ。
だから、ここまで来たんだ。

よくよく考えれば、世界中には頭のいい企業、経営者は沢山いる。

でも、アップルほど成功してない。

きっと、アップルには、アップルだけの違うもの、何かがあるんだ。

それが、やっとわかった。
それは、シンプル、それに尽きるということだ。

アップル社はシンプルに徹してきた。
しかし他の企業はどんどん複雑になってゆく。

各企業は、一旦成功を収めると、同じプロセスを繰返せば、同じ成功が繰り返される。
そう思ってしまう。

しかし、それは間違いだ。
アイデアはそっちのけとなりプロセスだけを中心に走ってしまう。

アップルはそうではない。
必ずアイデア第一なのだ。
優先順位を間違えないことだ。

重要なことは、シンプルさだ。だが言うのは簡単だ。
それは決して簡単なことではない。
いや、これは簡単だ。誰でも思いつける。
NOだ。実際は、絶対にそうではない。

シンプルを追求することは、とても大変なことだ。
iphone、もipadも、そんなに簡単には作れない。
シンプルさの理念を、組織全体として理解しなければ。
いいアイデアが生まれる環境を作る。
いいアイデアが出たら、それを守って育てる。
それをやってのけたのがアップルだ。
アップルには、ジョブズの理念を理解してくれる多くの部下がいた。

シンプルさとは、ブランド力
彼のことを天才だというけれど、私に言わせれば彼ほど常識人はいない。
他社と働いていてよくわかる。
何度もミーティングによってある程度は進むのだが、複雑な要因がいくつも重なってそちらに影響されて傾いてしまう。

シンプルさは全てを保証してくれる理念だ。
盤石だ。
本屋には経営本、指南本、ビジネス本、たくさんあるが、シンプルとは人の根源にあるものだ。
恒久化されるものだ。

シンプルさはアップルでは当たり前のもの。
ここに議論の余地はない。

しかし、シンプルさの背後からは、ひたひたと暗い複雑さという影が追ってきている。

ジョブズは複雑さを許さないという強い決意を持っていた。

アップルは洗練されたシンプルさと、ソフィスティケーションの両方を表している。

アップルは地球上で最大のスタートアップカンパニーだ。

ジョブズの目指したものは、会社が巨大になっても、絶対にスタートアップ時代の精神を忘れない。
グローバルで大きな企業になっても、しかし初心を忘れない。

彼はガレージで起業したということを絶対に忘れなかった。創業精神だ。

外からの圧力を嫌った。
お客さんの意見に耳を貸さない。
どんなに傲慢なのか。
他の企業は、お客がこれを作ってといって作るが、彼にとってはお客が何を持っているかなどは関係なかった。

客の想像力を越えるものを作るのが企業の使命だ。そう思っていた。
想像力の無い客が何を言おうが助けにならない。
偉大なアイデアを思いつくのはアップル社自身だ。
それを客に示し、欲しいなぁと思わせるのが企業だ。

製品の乱立
種類を増やせば選択肢は増える。
1997年に彼が戻ったときはアップル社はこの罠に取り込まれていた。
そのころは長年にわたり赤字経営であった。

ジョブズは、今まで20余りのプロダクトがあったが、これからは4つに絞ると宣言した。

シンプルを守ることは、それなりのスキル、自己防衛能力が必要だ。

シンプルになるということは、複雑よりももっと難しいことだ。

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